行政書士それとも司法書士?

お客様や世間で、よく間違われるのは、行政書士と司法書士です。どちらも”書士”がつきますので、多分それが大きな理由でしょう。

それと最近では、相続の分野で競合していますので、勘違いされる方が多いと思います。

しかし、行政書士と司法書士の仕事は違います。

司法書士の主な仕事は登記です。会社や不動産の登記です。その他には、よく知られているところで、過払い金請求などの債務整理や成年後見など裁判所に提出する書類の作成や、簡易裁判所での訴訟代理などがあります。
ですので、相手にする役所は、法務局と裁判所が主です。

一方、行政書士の主な仕事は、法務局や裁判所以外のあらゆる役所に提出する書類の作成と提出代理です。許認可申請の代理がこれです。

余談ですが、日本の役所の許認可の数は1万あるとも言われています。誰が数えたのか知りませんが、私が実際数えたわけではありませんので責任は持てません。でも地方自治体も含めたら、たしかにそれぐらいになるかもしれません。

実は、この裁判所や法務局以外のあらゆる役所、つまり膨大な数の役所に申請する書類の作成が行政書士の強みなのです。 (警察署も含まれます)

一般的な刑事事件に関する告訴状・告発状については、警察署に対して提出をしますので、行政書士でもできます。 あまり知られていませんが。

しかし提出して以降の手続きについては弁護士でないとできません。

その他には、このホームページにもあるように、契約書や内容証明郵便、事実証明書類(例えば決算書類など)も作成したりします。

手前味噌になりますが、実は、行政書士のできる仕事の範囲は非常に広いです。
ただそれらを全部やっている行政書士がいないだけです。実際上、無理です(笑)。

逆に、そのことが行政書士の仕事をわかりにくくしていますし、そもそも許認可のことなど会社で携わったことのある人や経営者でなければ関係ないことですので、知らなくても無理ありません。

ですので、範囲が広い分、何でも聞いてください。それは、弁護士に頼んだ方がいいですよ。その仕事は司法書士ですよ。というふうにアドヴァイスいたしますので。

最後に、行政書士の仕事について詳しくお知りになりたい方は、
日本行政書士会連合会

司法書士の仕事について詳しくお知りになりたい方は、
日本司法書士会連合会